結露対策の方法 窓ガラスを交換せずに結露吸水テープを設置する
結露吸水テープについて
結露吸水テープとは、厚み5mm程度の吸水する性質を持ったテープで、窓ガラスの下部に貼り付けて使用します。 主な材質は、主に不織布(フェルト)・ポリエステルのタイプが多いです。
結露吸水テープは、冬場、窓ガラスがびしょびしょに結露してしまい、結露の水が窓の下まで垂れてきて、 窓の窓枠や床面が濡れて痛んでしまう事を防ぐ為に、垂れてきた結露の水を窓ガラスの下部で吸水してその流れを止める為のテープです。
結露吸水テープの目的
びしょびしょの酷い窓ガラスの結露の場合、結露の水滴の粒と粒がくっついて、下まで垂れてくる場合があります。 連続して発生する結露がそれを繰り返すと、窓の下の窓枠や床を湿らせ、色が剥げたり、 その床材が傷んだりする事を窓から垂れてくる水滴を吸水する事によって防止する目的のものであり、結露の発生を抑える目的の道具ではありません。
結露吸水テープの効果
垂れてくる窓ガラスの結露を、窓ガラスの下部に貼った結露吸水テープが吸収・吸水する事で、
それ以上下の窓枠やフローリング部分にまで結露水を流れ込む事を防止する効果があります。
ただし、吸水できる結露水の量には限界があるので、結露を繰り返すひどい状況の場合には、これだけですべてを止める事は難しいです。
また、給水した水が乾く前に次の結露が発生することで、なかなか乾かないためテープ自体にカビが生えたり、悪臭がでたりする場合が多いようです
吸水テープで抑えられる結露の程度
結露吸水テープは、その素材自体通常よりもたくさんの水分を吸い込んで保つような特殊な素材でできています。 窓枠や床に結露水が垂れないよう吸水し、二次被害を防ぐグッズなのですが、どんな状況、どんな結露にも永久に吸水し続ける事はできません。
日中、日当たりが良く、朝までに吸水した結露水が一度乾くような状況ならいいのですが、 それ以外の方位の窓(北面、西面)などの場合、一日を通して結露を起こすのでそういった場所の場合、 飽和状態となり吸水できず目的を達成できない事がありますので、その場合には他の結露対策と併用が必要と思われます。
窓ガラスの結露を解決するには
窓ガラスの結露を解決する為には、結露の発生を抑える方法と、発生してしまった結露にうまく対処する方法の組み合わせが必要です。
結露の発生を抑える為には、結露が発生しにくい条件にしてあげる事が必要です。
お部屋の換気
定期的な換気によってお部屋の湿度を下げる事最も重要です。 結露の発生条件とは、外気温に対する内気温と室内水蒸気量がポイント。 窓ガラスが結露する条件は、室内温度よりも室内湿度の方が影響力「大」です。
窓まわりの空気の流れ
窓の前の空気が入れ替わりやすいように窓とカーテンの距離を取る、 窓の前に家具を置かないなど空気の流れる環境の問題です。
燃焼系の暖房機器を控える
お部屋の湿度が上昇してしまうような燃焼系の暖房器具を控え、 放射熱を利用した床暖房やオイルヒーターなどへの切り替えがオススメです。
これら(1)〜(3)を継続的に実施する事で結露の発生条件は大きく緩和され、結露量が減るでしょう。
ただ、寒い冬場ですのでこれらすべてを理想的に行う事は難しいと思うので、 これ以上の結露対策を行うには窓ガラスを断熱性の高いタイプへ交換する事が結露発生の根本的な方法と言えます。
結露対策グッズは補うということ、初歩的な対策
発生してしまった結露は、その程度にもよるのですが、結露対策グッズで補える場合があります。 条件としては日当たりの良いお部屋であれば乾く事とのバランスで対処できる事もあると思いますが、 日当たりの悪い場所の場合には、部分的に結露対策グッズを併用してみるのも良いかもしれません。
結露対策テープには可愛らしい柄のものや、季節を感じられるパターンもあり窓の装飾としてワンポイントで貼る方も多くいらっしゃいます。 ご自身でできる窓のおしゃれの一つとして活用されてはいかがでしょうか。
根本的な窓ガラスの結露を解決する為には、断熱ガラスと生活環境、換気の工夫、結露対策グッズを組み合わせる事で、 理想的な結露対策ができるはずです。